連携実務者の悩みを解決
連携医療の着実な推進。複雑化する相談内容。
早期対応が必要な入退院支援業務。
多様化する業務と慢性的なスタッフ不足。
firstpass®は地域医療連携業務に纏わる課題と
お悩みをスッキリ解決し、業務の効率化を実現します。
地域医療連携部門
- 返書管理や紹介・逆紹介管理をExcelで行っていて煩雑である。
- 多様化・煩雑化する業務。スタッフに負荷がかかり疲弊してしまう。
- 紹介件数や返書・返送率など、連携先との良好で円滑な関係を構築するための統計情報が素早く出せない。
医療相談部門
- 相談内容の院内での共有を、もっと自由度が高く管理できれば、情報の取扱いに苦労せず対応できるのだが。。。
- 受入・転院等を含めた多様な相談が増加する中、患者IDを保持していない時期から情報を管理したい。
- 各種統計作成が煩雑で本来の相談業務に集中できない。事務作業コストを削減したい。
入退院支援部門
- 入退院支援の進捗管理による適切な入退院支援サービスを提供したい。
- 入院時支援対応におけるコスト算定を確実にしたい。
- 算定要件の確実な対応による入退院支援加算の算定数を向上させたい。
3つのポイント
地域医療連携業務の運用に
細やかにフィット!
2002年の創業から一貫して地域医療連携業務のシステムを開発してきた弊社。大手電子カルテシステムのオプション機能ではなく、専門の部門システムですので、多様な運用に対応可能なシステム設計とユーザビリティとなっています。
地域医療連携業務の効率化に
大きく貢献!
地域医療連携業務に携わる方々の業務負荷を下げ、本来の地域医療連携業務に注力していただくために、開発当初から業務の効率化を図るための様々な機能について開発・改良を続けてきたシステムです。お客様によっては、恒常的な時間外勤務の削減などの業務効率化に貢献するなどしています。
地域医療連携業務の見える化に
すばやく対応!
連携施設との良好な関係を築き・維持していくためにも、連携状況を定期的に確認・評価し、そのデータを元に連携施設と協力関係について情報を継続して共有することが求められます。firstpass®ではそのための必要な統計データの集計・分析機能が強力かつ自由度の高い設計となっており、お客様には特に高い評価をいただいています。
は
株式会社ファーストブレスが提供する地域医療連携システムの名称です。
「すべての連携実務者へ、
最高の支援ツールを。」
がコンセプトのfirstpass®。
地域医療連携業務に携わる方々の業務負荷軽減と円滑な業務管理を強力にサポートいたします。
firstpassは4つのシステム群で構成されており、
システム単位(※)での導入も可能です。
※連携文書システムは地域連携システムの導入が必須です。
●予約票等各種文書作成
●紹介情報管理
●連携履歴
●疾病管理
●返書管理
●逆紹介管理
●連携先管理
●各種統計処理
●返書、診療情報提供書作成
●送付状態管理
●各種複写、雛型活用機能
●相談情報検索
●匿名登録対応
●各種統計処理
●がん相談管理(オプション)
●スクリーニング管理
●退院支援計画書作成
●退院支援プロセス自由設定管理
●病棟、退院支援部門情報共有 ●統計処理
機能比較
専門システムならではの機能が充実!
また安心のサポート体制で貴院の地域医療連携業務を万全にサポートいたします。
区分 | 機能 | 電子 カルテ オプション 機能 |
|
---|---|---|---|
地域連携 |
運用への適合性 | ◯ | △ |
電子カルテとの情報連携 | ◯ | ◎ | |
返書管理 | ◎ | ◯ | |
連携患者履歴管理 | ◎ | ◯ | |
統計帳票の種類と加工性 | ◎ | △ | |
連携文書 |
未報告管理 | ◎ | △ |
送付管理 | ◎ | △ | |
電子カルテとの情報連携 | ◯ | ◎ | |
文書作成自由度 | △ | ◎ | |
窓あき封筒対応 | ◯ | △ | |
医療相談 |
過去相談の検索効率 | ◎ | △ |
電子カルテとの記録共有 | △ | ◯ | |
匿名・ID未登録対応 | ◎ | △ | |
受入・転院相談のルート分析 | ◎ | × | |
統計帳票の種類と加工性 | ◎ | × | |
退院支援 |
入退院支援対応進捗管理 | ◎ | ◯ |
入退院支援加算算定支援 | ◎ | △ | |
退院支援内容院内共有 | ◯ | ◯ | |
スクリーニング自動判定 | ◎ | × | |
入院時支援加算算定支援 | ◯ | × |
※弊社独自の調査によります。
※電子カルテオプション機能とは電子カルテベンダーが提供する一般的な機能となります。
導入実績
全国8,200ヶ所の医療施設のうち200床以上の大規模施設は2,463ヶ所。(2021年厚生労働省医療施設調査)
firstpass®は大規模施設を中心に180以上の施設に導入。
導入実績が多いため運用ノウハウも豊富に蓄積。導入後も安心のサポート体制を整えています。
(2021年厚生労働省医療施設調査)
地域医療連携は様々な病院機能を持つ医療機関で拡大しています。
病床規模別導入実績
近年は200床未満の一般病床や療養病床を有する病院等のご導入も増えています。
地域別導入実績
導入事例
(福) 函館厚生院 函館中央病院 様
FAX受信から予約書返信までが最短5分程度で可能に!迅速な地域連携を実現するとともに、自由度の高い統計・集計機能で、データドリブンな病院経営を実現。
地域の急性期医療機関であり、道南圏唯一の総合周産期母子医療センターとして小児・周産期医療や救急医療、北海道がん診療連携指定病院としてがん医療にも力を入れています。 診療科は26科で、一般病床527床になります。また、整形外科の脊椎脊髄領域では、道内で最大規模の脊椎セ... 続きを読む
(福) 大雄会 様
紹介・逆紹介情報の入力時間が80%以上削減! 精度の高いデータ管理と簡便な統計機能により複数回にわたる細やかな医師返書管理を実現
社会医療法人 大雄会様は、総合大雄会病院と大雄会第一病院の二つの病院機能を持ち、総合大雄会病院様は、地域の中核を担う急性期病院として救急医療体制が整備され、初期医療から高度医療まで対応可能な病院です。大雄会第一病院様は、腎・泌尿器科、透析、下肢血管外科、眼科、健診セ... 続きを読む
信じる道を突き進む
2004年6月。firstpass®は静かにリリースされた。
それまでになかった地域医療連携業務専門のシステム。
firstpass®も最初は苦難の連続であった。
いったい何をするシステムなのか?利用するに足るシステムなのか?
北海道から沖縄まで全国各地を半ば飛び込み営業のような活動でアピールして回ったが、思うような成果に結びつかなかった。
やはりこれが中小企業の限界か?メンバーには諦めと不安がよぎった。
しかし、代表の小野寺と創業メンバーの吉仲はひとつの信念で結ばれていた。
「信じた道を突き進む」
諦めなかった。もう一度、営業活動の課題と顧客が抱えている課題を整理し、システムの機能改善はもちろん、firstpass®の価値と魅力を伝える方法など、それまでの失敗を糧にすべての活動を見直した。
新しいシステムの価値を、必要とされそうな部門とキーマンに実直に伝えること。そして、採用いただいた顧客には、細やかな導入・運用支援を行い、システム導入効果を実感いただけるように体制も整備したことで、firstpass®の導入件数は少しづつ増えていった。
開発当初は患者の紹介・逆紹介といった「病診連携」業務が地域医療連携の主な内容であったが、治療費用などの経済的問題、療養など退院後の生活に関する不安や困難な事情といった、患者の抱える心理的・社会的問題が、地域医療連携を取り巻く課題として注目され始めた。
firstpass®もそんなニーズの変化に追随するべく、2009年には、医療相談システムをシステムラインナップに追加するなどし、システムの拡張・進化を進めた。
訪れた転機
常務取締役の吉仲は、元エンジニアの知見を活かし、全国の医療機関にfirstpass®の価値を伝える役割を担当していた。活動範囲は広く、日々全国各地の顧客と商談を重ねていた。
地域医療連携が活性化するにつれ、かつては静観していた中堅・大規模病院も、地域医療連携は病院経営の重要テーマとして位置付けるようになり、吉仲が訪れる医療機関は多様化すると共に、訪問する量も次第に増えていった。
吉仲は、製品のデモンストレーション等の提案活動の傍ら、先進的な地域医療連携活動に取り組んでいる医療機関と密接な連携を図り、共同研究に取り組むなど、医療機関の抱える課題やニーズの情報収集も行っていた。
「すべての連携実務者へ、最高の支援ツールを。」
このfirstpass®のサービスミッションを実現するべく、日々奔走した。
そんな、ある日。
吉仲はとある変化を感じるようになっていた。
”情報収集者から情報発信者に”
全国の医療機関を訪問するうちに、各地域の先進事例を多数知ることとなり、それは病院の抱える運用課題や経営課題に精通することとなり、いつの間にか地域医療連携に関する情報が集まるようになっていた。おぼろげならも、地域医療連携のあるべき姿について発信・提案することが増えていたのだ。
「これまでは、医療機関のニーズに応えるようにシステム開発を行って来たが、これからは地域医療連携のあるべき姿を、医療機関に先んじて、提案・具現化するのが次の我々の役割ではないか?」
数々の医療機関からいただいた情報は、「洗練されたシステムサービス」という形で表し、より便利で効率的な地域医療連携実務を実現し、全国の医療機関に貢献したい。
そんな思いが吉仲の胸の裡に沸き起こった。
フルモデルチェンジプロジェクト
「次回バージョンアップでは、システムコンセプトを刷新して、フルモデルチェンジするべきではないか?」
落ち着いてはいるが力強い声で、吉仲が代表の小野寺に、こう語ったのは2013年秋のこと。
吉仲の瞳の奥に、確信に満ちた情熱を感じ取った代表の小野寺は
「よし、やろう」
一言そのように伝え、新しいプロジェクトは始まった。
すぐさま吉仲を中心に、フルモデルチェンジプロジェクトは動き出した。
まず取り組んだのは、吉仲が温めていた次期バージョンのシステムコンセプトの刷新。
「戦略的な地域連携推進活動をトータルサポート」
をスローガンに、地域医療連携室の実務者視点で、以下のシステムコンセプトにまとめ上げた。
1.患者を取り巻く包括的な環境管理
2.地域連携室で保有している情報を他部門に有効活用
3.経営・企画部門等へ、経営戦略に繋がる有効な情報を提供
4.適切な連携先の決定を様々な情報により的確に支援
5.数量評価中心から疾病及び地域を中心とした連携実態を把握
6.地域連携室の多様化する業務をサポート
画期的だったのは、病院経営に貢献する情報を提供することや、質的側面で連携実態を把握、というコンセプトが盛り込まれていることだった。
吉仲が全国の医療機関から伺った情報や課題に基づいてまとめられたこれらのコンセプトは、その後、多くの医療機関からも高い注目を集めた。
"医療"という社会的機能を健全に果たすためには、病院経営も健全でなければならない。
そのためには、連携先の診療所・クリニックとの円滑な連携が行われ、相互に高い信頼関係を築くことが必要だ。
一般企業でいう所のCRM(顧客関係マネジメント)活動を行うことである。その活動を行うには、連携先との連携実績を多面的に振り返る情報提供機能が求められる。
また、データ分析となるととかく、量的なものが想起されるが、質的な情報も同じくらい重要だ。
医療は各専門分野に細かく専門化されている世界であり、特定の疾病に関する検査実績や治療実績の有無や多寡、対応範囲といった情報があれば、新しい側面に気付き、より密な連携に繋がるケースも多数ある。
このようにして、フルモデルチェンジプロジェクトでは、まずシステムコンセプトを刷新し、それに基づいた機能の設計・開発、ユーザビリティ改善が進められていった。
開発は、当時広く普及しつつあったアジャイル開発を取り入れ、少数精鋭のコンパクトなチーム編成で取り組んだ。
少数精鋭故に開発メンバーへの負荷はあったが、密なコミュニケーションが生まれ、常務取締役の吉仲も含め、自信を持ってアピールできるサービスの実現に繋がった。
そして、2014年6月にfirstpass®ver3はリリースされ、全国の医療機関からも高い支持を獲得した、現在(2021年9月)までに全国165以上の医療機関に採用されている。2021年秋にはver4をリリース。今後も、変化する医療環境をキャッチアップし、よりよい地域医療連携を実現する活動は続いていく。